インド豆騒動

先日、京橋花月で薄笑いを浮かべた後に食べたインドカレーがえらくまずかった。
もろもろの経緯があり腹も減り心待ちにしていたため、イメージを裏切るカレーのしゃぶしゃぶ具合とあまりの塩っぽさに、涙を流したらカレーは更にしょっぱくなった。隣の席のおばちゃんも「何とも表現しがたい味だ」と的確な感想を述べていた。
大手服飾店の系列なのにこのまずさ。あまりに気になったので、HPを覗いてみると「有機栽培のブルーベリーを」などと珍妙なコンセプトが。ブルーベリーのメニューあったっけ? ――ははあ、初めはナチュラルカフェ系なんかを目指していたのに、うちにインド人社員がいるじゃん、インド料理にしようぜ、とかワンマン社長が突如言い方向転換をせざるを得なくなって、この体たらくに陥ったのかもしれぬ。
そんなこんなでインドカレーに対する欲求が高まった今日、東大路のインド料理屋RAJUへ行ってきた。メニューが「夏のおすすめ!」だったことに二の舞を案じたけれど、料理は大変おいしくて、うんうん、これこれと大満足。ここのインド人がバレンタインだからかマンゴーラッシーとナンをサービスしてくれた。なんて大雑把で大らか! 一連のインド豆騒動は小粋なインド人によって幕を下ろされたのでありました。メリーバレンタイン。