赤福復活

sonnakonna2009-11-20

帰国後、お伊勢参りをした。
かつて「一生に一度は」と詠われたお伊勢さんも京都から近鉄でたったの2時間。どこでもドアは目前だ。
道連れの青ズボン氏は初めてのお伊勢さんに「神様は正直分からないけどご神木がすごいいねー」と感想をもらしていた。お伊勢さんのスピリチュアル前評判に及び腰のコメントだろうか。実際、木々による舞台演出はすごい。

なにごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる (西行)

友人への安産守りを買うか買わぬか迷って、同じお守り持ってたら喧嘩しますかねーと巫女さんに聞いたところ、きっぱり「喧嘩しません、神様は」と断言された。ハテ、本当だろうか、イェスさんならいざ知らず日本の神々ってやんちゃで人間ぽかったようなーと思ったけど、巫女さんの強い口調に圧され「でもスサノオはやんちゃで…天照大神さんは岩にこもって…乱舞が…」と質問には音量の足らぬ独り言をブツブツ述べてその場を後にした。
それ後も神さん嫉妬ジンクス(カップルで伊勢神宮をお参りすると天照大神さんの嫉妬により別れる)を懸念して、遠巻きに歩いてみたりよそよそしく振舞ったりと、私の「神様人間ぽい信仰」はとどまらなかった。
そのうちにお祓いを終えたのか黒スーツのおじさんの束が登場し、あたりは真っ黒になった。200名はいただろうか、右も左も前も後も黒いおじさんに、包まれ日本帰国を静かに実感した。