お萩

水曜に歴史好きの知り合いと日本酒を飲んで長州はいいよーという話を聞き、すっかり影響され、週末にレンタカーで萩への旅に出かけた。お金こそないが時間はあり、花粉シーズンでもないので出かけたい時候なのでありました。

金曜夜に出発しPAで眠り12時には秋吉台に到着。500kmで高速代1000円。ETC万歳。
秋吉洞は日本最大の鍾乳洞とのことで圧巻だが岩の名前のつけ方やアナウンスがやや薄気味悪い。「傘づくし」「千町田」「百枚皿」「岩窟王」「クラゲの滝のぼり」ヒィー。「洞内富士」では「ご覧になればなるほど、雲にかくれる富士山のようです」と力技で価値観を歪められ、痛快だったので、昭和賞を授与した。
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[:W100:left]それから萩へ。萩のいたるところに柑橘類がたわわになっていて「オヤあれが名物夏みかんではないか」「否いな、今は冬。何か別の果物でありましょう」など議論したが、のちに12〜8月実をつける夏みかんと判明。夏みかんが彩る白壁の城下町には、木戸孝允邸、高杉晋作誕生地が。なれど閉館時間が迫りどんどん雨戸が閉められていき、在りし日に思いを馳せるにはあわただしかったのでありました。

みなが仰ぎ見たであろう天守閣は今はないが、萩城跡に城壁が残っている。萩城は山との合体型で、かつ日本海にせり出していて素敵で格好よかったであろう。


[:W400:left]翌朝は城下町をちと離れて松下村塾へ。松下村塾と住処は松蔭神社!に祭られていた。ほったて小屋を見ていると、自分も塾生となって「しょういん先生〜」と家にあがるような気分になる。歴史館では松陰先生の生い立ちを、かなり薄気味の悪いロウ人形が案内してくれて、妄想を裏付けてくれる。吉田松蔭はあの時代に九州、江戸、東北にまで旅に出たそうだ。
地理が少しわかって歴史物を読むとき臨場感が生まれていいなー。長州藩というとちょっとおっかないイメージがあったが、今日の萩は夏みかんと椿が名物のかわいいのどかな城下町かつ漁港でした。