さくらんぼ

今年も山形の農家の友人からさくらんぼを送ってもらった。
さくらんぼ、形も色もかわいくてうっとり、口に入れればすっぱ甘くて幸せ、大量に食べる貴族気分を満喫したのち人に配ればニコニコしてもらえるし、父の日に送れば家族円満。なんとすばらしい果実か。

智恵子抄 (新潮文庫)そのさくらんぼ友人に結婚の報告をしたとき、
「あなたがお嫁にいくなんて。あなたは結婚にしばられないで自由に生きるのだと思っていた」
高村光太郎風なる感想を口にされ、おめでとうと言われ慣れていたときだったので どきり とした。何か間違えたかしら、と一瞬思案しかけたが、彼女は二児の母で家業の農業をつぐべく旦那さんとともに山形に舞い戻るなど、人生双六は順風満帆に、とにかくも進んでいるのだし、私も「マリッジブルーで数回休み」のコマでのらくらしているわけにはいかん、と思い直しサイを振ることにした。いざ、すすめ。