抜け殻の行方

sonnakonna2010-08-10

さっそく京都に逃避行。京都市美術館島津創業資料記念館に行ってきた。

泊めていただく知人へのお土産に、京都府立図書館の木からもぎとったセミの抜け殻×6匹分をビスコの箱に入れてプレゼントしたら、爆鳴をあげて拒絶されてしまった。帰り際も「これ忘れとるで!」とどぎつい河内長野弁でたしなめられたので、仕方なく持ち帰ることに。(セミの確執を埋めるべくお礼が高くついてしまったような。)

そんなこんなで神戸帰宅後ツレに渡したら、「ありがとう〜」とニコニコ受け取り、箱を開かぬまま何処へか持ち去っていった。うっかり食べなきゃいいけど、と案じたもののすっかり忘却して2日後---。

見覚えのあるビスコが冷蔵庫に冷えていた。

ビスコを冷蔵庫で冷やすなんて! 中はセミの抜け殻なのに! 重ねてほほえましい。
しばらく開く気配もないので待ちきれずに種明かしをしたら、私に対してプンスカ怒っていたが、セミについては何の感情もないのか、いまだ箱は食卓に放置されている。時折本物のビスコが重ねて置かれていたりして、もうセミなんだかビスコなんだか混沌としてきてスリリングだ。