トマトゼリー

この頃よく見かける「トマトゼリー」、なんとなくの直感で避けてきたけど、ついに食べる機会がやってきた。
口にした瞬間、直感の正しさを思い知る。なんとも、だめだ。変な甘さに抑えつけられた野菜の青臭さがみずみずしすぎてたまらない。


この青甘さは保育園時代に苦手だった「にんじんゼリー」を思い起こさせる。そもそも人参の甘みが不得意なのに更に甘み増量とは、ひどい仕打ちではないか(にんじんグラッセも同罪)。 しかし意外と他の園児たちにはこのゼリーが大人気で、悪童たちに「食べずにとっておいて、俺らに自慢する気やろー」とからかわれ、説明の言語も持たず ただただ忍耐の時間を過ごした。

そういや、保育園では「大人になったら○○になる♪」という歌もあって、一人ひとり希望の職業を答えていくヘンな歌なのだが、「未定」「不明」という回答前例がなかったため、多数派の「ケーキ屋さん」「花屋さん」あたりを後ろ暗く歌答えていたっけ。あの歌でせまられて、きちんと回答できる日は来るのかねぇ。


でも今、♪大人になったら嫌なものを食べるも食べないも自由になる♪とは歌えよう。どっちでもいいのだからトマトゼリーを残さずたいらげた。のどごしは悪くない。