大安吉日

たんこぶができた。そしてむちうちになった。
朝、寝ぼけた体で廊下ダッシュをしたところ、予測を超えて廊下がつるんつるん、かつ足裏が乾燥してカサカサで、すってんころりん。 尻もちだけでは済まされず後頭部を強打してこの体たらくだ。自業自得ゆえ同情もないままに、ひとり内出血死の恐怖を乗り越えてひたすら眠った。

そんななか自転車で山を越えて、鈴蘭台の区役所に婚姻届を提出してきた。
私たちは、風を受けためちゃめちゃな髪形で、たんこぶとむちうちで歪んだ体で、事務的に淡々と提出したのだけど、別のカップルは、妻になる人がビデオカメラ片手に、ぶつぶつナレーションを加えながら夫になる人を撮影していて、それはそれは感動の瞬間なのだろうと見てとれた。カップルは大人然と車で去って行った。入籍もいろいろだ。

実感もないままに あちこちの改名手続きが面倒だけど、でも秋の匂いや紅葉の色づき具合、振動を直に受ける首の痛み、道路が凍結して滑りやすいスリリング感など、自転車ならではの今朝の印象を覚えておこうと思った。