うさぎ夜話 2

sonnakonna2011-02-01

うさぎにまつわる絵本で印象に残っているのは、『あめがふるときちょうちょうはどこへ (世界の絵本ライブラリー)』という絵本。
それを小学校の図書館で見つけた時は武者ぶるいした。タイトルそのままが当時の私の疑問だったから。 雨の日に蝶がどこに身を寄せているのか見たことがない、あんな粉っぽいヒラヒラがどうなってしまうのか、どう考えても答えは出なかった日々よ、さようなら、積年の疑問がこの一冊で解決するのだ! と、喜び勇んで読んでみたところーー
「あめがふるとき ちょうちょうはどこへいくのかしら」とはじまり、まず人間や他の動物が雨のときどうするかが、じれったく描写されていたのだが、その中にうさぎに関する恐るべき記述があった。

「うさぎは雨粒にあたらない速さで帰ります」。

そんなことって!
私は長年にわたり雨の日に実験を重ねた。けれど頑張って第一の粒をよけても第二の粒にあたってしまい、うさぎの速さは物体の理を超越したものという結論しか得られなかった。言葉のあやだったのかもと思いつつも、今でも雨が降れば、打倒うさぎとばかりに第二の粒第三の粒を回避するダッシュ訓練が癖になっていたのだが、何の気なしにさっきノウサギの速度を検索したら時速60-80kmと出てきた。---- 白旗。訓練が行われることはもうないだろう。そんだけ速けりゃ例の怪ステップも必然なのだ。

ちなみに絵本は「あめがふるとき ちょうちょうはどこへ…どこへ…」とうわ言のように終わってしまい、期待した解答は得られぬ不思議な本だった。ITの夜明け前、知りたいことはそう簡単にわからないものでありましたとさ。