お稽古仲間

落語教室も終盤。「くちなし」「兵庫船」を終えて「道具屋」の稽古に入った。
稽古の仲間は10人ほど、女子2:男子2:おじさん6という配分だ。平日昼間に落語を習うような酔狂者がシャバで一体何をしているのか、ずっと気になっていたのだが、稽古後のご飯を一緒にするようになってようやく判明した。

医師、薬剤師、不動産、警備員、豚まん会社のおえらいさん、マジシャン、元ラジオアナウンサーといったところ。すごく多彩。

そのなかの医師のおじさんが、声が小さいと言われ続け、昨日、口を縦に大きく開けても歯などがブラインドになるだけなので口角をあげるように横に開くといい、と指導され、その通りにしたら本当に声が前に飛んだので、いたく感動していた。以前から「○○さん診察室にお入りください」がマイクを通しても聞こえにくいほど声がこもっていたのに、と。「初めて自転車にのれた」「初めて泳げるようになった」レベルで嬉しいそうだ。これでバンド活動も精が出る、とますます底知れない。

修了式に繁昌亭の舞台に上がれるのは選ばれし者だけなので、おじさん連は意欲を燃やしている(ことをかくさない)。わたしもがんばろう。