松井と私

sonnakonna2009-02-21

誕生祝いにと、恋人とその友達に温泉とスキーに連れていってもらった。


宿泊した滋賀の木之本は昔ながらの商家が軒を並べる小さな宿場町。
20分で一周できる街の中に ほくそ笑みどころ満載で
街のシンボル大きなお地蔵さんの戒壇めぐりをして
「あたらしや洋装店」のセーラー服で等身大の早見優を冷やかし
沢庵の入っている地元名物「サラダパン」に舌鼓を打ち
滋賀銀行でピアノを弾き、醤油屋の作るところをみせてもらい
滋賀で一番古いレトロ図書館ではストーブの前で江戸川乱歩を読んだ。

どこもかしこも客は私達だけなのにさびついていない。
これはなんだろう、滋賀の懐は奥が深い。


さて旅館もこぢんまりとしていて、いろいろ良いところがあったと思うが
一言でいうと、ただ寒かった。宴会場が本当に冷え込んでいて
食後、皆がみな、方々のトイレに散らばりお腹をくだしたほどだ。
友人の奥様お手製のガトーショコラが登場するという感動名場面でも
腹と相談しつつおっかなびっくり口に運ぶ、という覇気のなさ。寒さめ。

そしてもうひとつ、最後に写真をお願いして初めて知ったのだが
ご主人がとてもゆかいな方だった。なんでも高校時代の合宿からの縁で
NYヤンキースの松井選手がお忍びでちょくちょく来るという。
ご主人がNYに招かれた時の興奮ぶりは、それはそれはものすごく
身ぶり手ぶりから熱い想いが伝わってきて
「私も松井と同じ石川県出身です」など小さなことは挟む隙もなく
この旅行のもっとも印象的な出来事として心に残った。続く