巴里ニ上ル

生意気にも1週間に2度もパリにのぼった。ルーアンからパリまで普通列車で1時間ちょいだけど、1回目は日本人留学生とそのホストファミリーに連れられ自家用車で、2回目は学校の行事で革命記念日にバスに乗って行った。約2時間弱で大都会へ。

さすがに車窓から見るエッフェル塔凱旋門にははしゃいだものの、パリについて何の知識も興味もなかったため、とにかく現実離れしたでかさを誇り古めかしくて華美な建造物のあふれるパリに、私のとりつくしまはなかった。驚いたのは、せいぜい、エッフェル塔が茶色かったことと、ダイアナ妃の亡くなった地下道がとても短いことぐらい。
そこで強引ながら、パリをわが街京都に代入することを試みる。

革命記念日7/14 → 終戦記念日8/15
(ちょうど祇園祭の宵々々山の日だけど、こっちの人は何かと言うと革命前革命後と言うので、ショックの大きさで日本の戦前戦後にあてはまると考えた)
セーヌ川 → 鴨川
エッフェル塔 → 平安神宮の鳥居 または 京都タワー
(エ塔は万国博覧会で作られたそうなので、帝国博覧会のモニュメントのばかでかい鳥居を推薦。太陽の塔にしたいけど大阪だから)
凱旋門 → 南禅寺山門
(歴史的な意味合いは異なるが、石川五右衛門が「絶景かな」と評した大きさで推薦)
シャンゼリゼ通 → 四条河原町かな〜歩いていないし今ひとつしっくりこないが
ノートルダム大聖堂 → 東寺 (あのステンドグラスに立体曼荼羅で対抗)
カルチェラタン → 百万遍 (学生街)
ルーブル美術館 → 国立京都博物館
オペラ座 → 南座

こう見ると京都のあれこれは借景や庭など常に緑とセットなのだが、パリは都会だし茶色か灰色だった印象。そのへんでよそよそしく感じたのだろう。そして大権力者ナポレオン3世による大々的な都市計画のおかげか、パリの方が京都のあれこれより規模がとにかくでかい。がらん堂もパリでは猫の額だ。

ロクシタンの半額クリームも5ユーロで入手しておのぼり検定も合格だろう、次回はもっと内部に潜入してみたい。