猫との暮らし

今、わたしは猫と暮らしている。

ホームステイ先を変更したのだ。はじめはルームメイトの情報と非衛生さに突き動かされたものの、次第に非衛生さも影を潜め、マダムともお家ともなじんでしまったため、別れがとても心苦しかった。マダムは「毎週海に行くから、行きたくなったら電話してね」と言ってくれてとてもありがたかった。
さてさて新しいお家は部屋が明るく、ベットもきしまないし、教会の鐘の音で時刻を知り、何より中世の木組みのお家のあふれる旧市街を抜けて通学するので、街歩きがとても楽しく、引越ししてよかったと思う。この件でルーアンに住む日本人家族にすごく助けてもらい、仲良くさせてもらっていて、それもよかったことのひとつ。今なら金八先生の言う事を素直に聞けそうだ。

いま新しいお家のマダムはバカンスに出かけてしまい、娘さんも不規則な仕事であまり家にいないため、そこの猫がさみしがって異邦人の私にまで擦り寄ってくる。私がご飯を食べていると、そばでエサをむしゃむしゃ、私が席を立つとつかず離れずついて来る。さみしがる猫と猫の苦手な私とほぼ2人での暮らし、どうなることやら。