ジャンヌ・ダルクの塔

sonnakonna2009-08-02

私の住んでいるルーアンは元ノルマンディー公国の首都だったので中世の町並みや大聖堂も有名だが、ジャンヌ・ダルクが火あぶりになって絶命した町としても有名だ。
街にはジャンヌ・ダルクが火あぶりになった場所に建てられた「聖ジャンヌ・ダルク教会」やその側にはベニヤ板製なのかペラペラ感あふれる「ジャンヌ・ダルク像」があって、なんだか恐い。最も恐いのは「ジャンヌ・ダルクの塔」で、火あぶりまでここにジャンヌが閉じ込められたという。「魔女メディア」の世界…。
今、仏国にきて1月が過ぎ、平穏無事に過ごしているが、はじめに来た2-3日間は薄暗い気持ちだった。ホームシックといえば「帰りたい」となると聞いていたが、私はそんな未来に向けた建設的な気持ちは生じず「なぜ来てしまったのか」「もっと短くしておけばよかった」という後悔を抱き、4ヶ月の留学期間をとらわれの身のように感じ、通学途中にある「ジャンヌ・ダルクの塔」を見ては、囚人気分を一人色濃くさせていた。それは風邪のように、4日目には治ったので、あれが私のホームシックだったのだろうと思う。
今、日本人がポツリポツリと来ていて、1週間目凹みがちになっているのを見て、にやりと思い出した。