成長期と後厄

高校時代の友達、その2歳児、舅さん&姑さんに連れてられて、神護寺に行ってきた。
不思議なとり合わせだが、お舅さんが仏像に詳しいので、前にも奈良を案内してもらったことがある。 その頃、子供はまだ腹の中にいて逆子だった。新薬師寺薬師如来十二神将のメリーゴーランドを体感した後、逆子が治ったそうだ。
奇しくも神護寺にも、薬師如来 with 日光・月光 & 十二神将 に加えて四天王までいてオールキャストが豪華そろいぶみ! 元逆子は今や階段も山道も一人でテクテク歩き、薬師如来の手つきを真似ていた。さらには「大きくなったら手をつながなくても神護寺来れるね〜」とまだまだ貪欲に無邪気に先を見据えていた。高度成長期なり。

そのあと見晴らしのいいところでカワラケ投げをした。「厄除」と書いてある素焼きの皿を山に向かって投げるのだ。小学校の遠足のとき、山上から物を落とすことを固く禁じられていたが、これは合法。 カワラケを円盤のようにもってヒューンと飛ばすと、くるくるまわって森に消えていった。こんな気持ちのいいことはない。さらば後厄!


成長期も後厄も平安生まれの薬師如来にとっては大差なかろう。子供の言うようにまた一緒に行けたらいいな〜。