かるた大会

sonnakonna2010-09-09

かるたといって憧れるのは「上毛かるた」。それは群馬県の風土をよんだ郷土かるたで、おそらく小学校での教育が徹底しているのだろう、私の知るかぎり群馬人は一文字あげればすべてを口にできる。
「こ」と言えば「心の燈台 内村鑑三」、「ら」と言えば「雷とからっ風 義理人情」……と口をそろえて斉唱。それはそれは呪術めいて圧巻で、県外人を寄せ付けぬほどに美しく潔くて、心に1点の曇りもなく猛々しく言えるところが、とてもうらやましい。かるた、かくあるべし。


さてこちら京の都でも、かつて退職のお祝いに頂いた「俳聖かるた」を開封し初大会に興じた。
これは俳句(芭蕉・一茶・蕪村・去来)のかるたで、取り札には「そこのけそこのけお馬が通る」のように中7以下が記されているので、上5(この場合「雀の子」)を聞いてどれくらい探せるかが勝敗のポイントとなる。取り札に描かれている絵で覚えるとわかりやすい。

ただし、大変に疲れる。脳が疲れ果てて廃人顔になっても「そろそろ終わりにしましょう」と誰も言わないのは、時間があるからか、やさしさか、そもそもの子供性か。そんなこんなで手品レッスンなどもありつつ8時間もかるた大会は続いたのであった。猛々しくないけれど、なんとなく結構覚えられた。これもまたよし。