へそ

耳にするとどうしようもなくニヤリとしてしまう単語「でべそ」。このたび友人の赤子をして初めて実物を目にすることになった。

それは、へその底の部分がトップについた風船のようで、その色も形もうねうねと変化して、普通の凹んだへそのような恥部感はなくアッケラカンと愛嬌のある器官だった。友人曰く小腸を何かが通過するときも形が変わるとのこと。
ともに遊びに行った2歳児は、自分のへそと赤子のへそを見比べては「もうちょっと見たい」と耳打ちしてきた。たしかにもうちょっと見たいし、さわりたくなる器官だ。

それは「臍ヘルニア」と言い、腹筋の未熟な赤子のうち小腸がへその部分から出てきてしまう状態だそうで、腹筋が成長すれば治ることもあるしそのままなら手術するそう(『ママはテンパリスト』参照)。

心配もあるのかもしれないけれど、旦那さんは「でべその赤子しか見たことがなかったしこれが普通だと思っていた」と独自の統計に基づいてアッケラカンとしていたので、いいなぁと思った。


余談だが、へそをいじってはいけない迷信にとらわれたり、凹んでいるからエチケットの盲点となったりするのか、へその汚い成人が多いような気がする。看護師いわく、掃除していない人はやっぱり臭うし、へそが痛いと駆け込んだ患者のへそにはへそ型のゴミ膿が埋まっていたこともあるとか。まぁうちのツレは几帳面が災いして石鹸カスがつまっていたけどね。お風呂上がりにオイルを付けた綿棒でやさしくこするのがいいでしょう。