やきもち地蔵

京都にいた時はさまざまな観光名所への道を尋ねられたものだが、こっちで聞かれる名所といえば唯一点「やきもち地蔵」。 「願いごとのひとつは必ず叶う」お地蔵さんとのことで、ひっそりしている割には、どこから聞きつけたのか観光客がたまにいたりする。越してきた当初は名前のインパクトにニヤニヤしたものだが今ではすっかり目になじんだ。

そんな「やきもち地蔵」にようやく正しくお参りしてきた。
赤いノボリに導かれるままに道路の下に通るネジレ参道を抜けると、とりたてて舞台演出もないままに、お堂があって、見逃しそうだがその裏に、赤いべべを着たかわいいお地蔵さんがいる。
もち(90円)を備え、手を合わせ、呪文を唱えた。「おん かか かび さんま えい そわか」と13回(なんとなく腹のへる呪文だ)、「南無阿弥陀仏」と10回。 こういうときって何故か焦ってしまうのだが、誰もおらず聞こえてくるのは雨音だけだったので、心静かにできた。 よしよし。

もちは持ち帰ってよいらしく、家で食べたけど、やや固くて売店のおばちゃんの無愛想が思い出された。お醤油でもたらせばよかったな。それより焼くべきであったよ。11月の23、24日は大祭!らしいのでその時は焼いて食べよう。