万博公園

無職生活ラストスパートに万博公園に行ってきた。

モノレールを使わず歩いて行くと、かの太陽の塔がどんどん迫りくる。エキスポランド跡地には「万博ブタ」という悪質に見える看板があって、何事か、と目を見張ると「万博ブタ牧場 野菜直売…」など盛り沢山書いてあった。エキスポはファームエキスポランドとして生まれ変わった模様。無常と「万博ブタ」のニヤニヤを処理しきれないまま、太陽の塔に向かう。どーんとでかい。いつもでかくて、いかめしい。

さて、今回の目的は'70 万博パビリオン記念碑めぐり。園内86か所に点在するパビリオン記念碑の、スクラッチプレートをスクラッチブックにこすり写すという、地味かつ古代ロマンあふれるオリエンテーリングだ。
フランス館、ドイツ館、アメリカ館…と出だしは好調だった。様々な絵柄があるし、各パビリオンのテーマも「アメリカのイメージ」と適当だったり、「人類の進歩と調和に貢献するオーストラリア人」と万博テーマに完全に乗っかっていていたりして楽しめる。今日では木々が生い茂っていてイメージし難いけれども、40年前の万博に思いをはせる余裕もあった。
しかし本日は寒すぎた。木枯らし1号が容赦なく吹き荒れて、総髪逆立つわ鼻水ちょちょぎれるわ、おまけに溝に落ちるわ、泣き笑い甚だしく、結局86か所のうち29か所しか収集できなかった。基本コース33か所はおさえたかったのだが、自然の猛威に人類の進歩もロマンも吹き飛んだ。

数年前はすべて集めるとエキスポの入場券がもらえたそうだが、ブタ牧場となった今は特典はない。ポスターも特典部分のみ白テープで消されていて生々しかった。それでも全部集めたいと思う。また、次回。