ウメサオタダオ展

ウメサオタダオ展にてうさぎのステップについて図解があるという情報(→ほぼ日)をもらい、ウメサオタダオが何者かも知らずに万博公園に出かけた。

館内に入ってぎゃふん、ウメサオタダオの記録の山である。各国で見たもののスケッチやメモ、鳥の声の音符化にうさぎの足跡の記録。何者かはわからぬが、とにかく恐るべき記録魔なのである。脳内を見るようだ、と誰かが言っていたが、いやいや脳内でもこんなに雑多ではないでしょう。

記録魔になりたくても問題がふたつ。ひとつは記録の山を自分でも忘れ、家人にゴミとみなされることで、もうひとつは記録に果ててしまい、その場で味わう臭いや直感などがおろそかになることである。と私は思う。

後者についてはわからないが、前者についてウメサオ氏は果敢に情報整理に取り組んで解決した。情報の要約を書いたカードを図書館カードのようにアイウエオ順に並べるというもの。これならいつでも取り出せるし、家人も文句も言えまい。さらに情報整理について本まで出しているのだから、グゥの音も出ない。
その他、「こざね法」というものも紹介されていた。アイディアを紙切れにたくさん書いて、それを並び替えて、つなげて文章化の準備をするという方法。
さっそく私もA4を1/16に切断して、紙葉にその日気に入った言葉などをつづり、マイこざね法を始めてみる。「ふいご」とか「アブラハム」とか無秩序なる言葉が一箱の中に収められ、親和なる緊張感を出していて愉快極まりない。しかし、これは確実にゴミとみなされよう。

          • 展示は今日まで-----