大分のお正月

あけましておめでとうございます。

今年は大分でお正月を迎えた。 年明けてすぐ三社参りに詣でて、鐘をつき甘酒をのみおみくじをひいた。去年は白山ひめ神社で末吉で、読んでいる間にも夫のズボンが燃えたりしたが、今年は大吉。「何事も繁昌して心のままになる」なんともめでたい。

それから寝正月の夫に臼杵(うすき)石仏に連れて行ってもらう。石仏だし九州だし大陸風かと思いきや、平安末期〜鎌倉にはるばる都から仏師を呼び寄せたそうで、みやこ風。でもちょっとゆるい。上から彫っていったところ途中から粘土質が登場したため急きょ短足にされた仁王とか。おおらかだ。
なぜこんな詳しいかというとボランティアガイドさんに案内してもらったからだ。元旦から働くガイドさんはさすがに熱心で「雨の日は色がよく出るんだ、ほら見て」と沢山の写真を披露してくれたり、我らのよそ見や上の空に関わらず同意を求めたり「さっき言ったよな」と試したりした(3回に1回は言っていないことも混じっている)。ありがたい半面じっくり見られなかったので、出口までガイドさんを見送ったのち踵を返してもう1周。閻魔大王もいる裁判のシーンでは傍聴席の仏たちがそろってうす笑いを浮かべているなど、表情もよかった。
変に気をつかった見仏であったが、1〜3月のサザエさんのオープニング観光に臼杵石仏も登場するらしく、なんだか幸先いいのでよしとする。