アコーディオン新年会

ボタンアコーディオン教室の新年会兼プチ発表会があった。
大阪のダイニングバー貸切で、食事しながら くじ引きで順々に演奏するという優雅な催しだった。酒を飲みながら生演奏がきけるなんて貴族のパーティである。

私が弾いたのは「荒城の月」。おととし11月、自分の結婚式でも弾いて惨敗した曲だ。新郎が大分出身なので滝廉太郎の曲を贈るという趣旨だったのだが、司会者がその説明を失念してしまい、めでたい席で荒れた城は宙に浮いていた。
そんな苦い過去も今回報われる。さほど間違えなかったし、酒のおかげで少し抒情的に弾けたし、酔っ払いのおじさん連合から賞賛をあびたし、新年会の場にもふさわしかったようだし。
昨年3月の発表会で佐藤雅彦メドレーと称して「アルデンテの唄」と「だんご三兄弟」を弾いてこれまた惨敗したのち、アコーディオンやアルデンテの唄を見聞きするたび赤面し、忙しさを理由に随分とご無沙汰していたが、他の方の演奏も聴いて、またたくさん弾きたくなった。
かとうかなこ先生いわく「うまい演奏だからいいというわけではない。ウチもうまい演奏はしないように気をつけています。もちろん必要な練習はするけど、自分が楽しんで、聴いている人に楽しんでもらえたらいいと思っています」。しかり。