節分

鴨川ホルモーを読んで吉田神社熱が高まったので、節分会の鬼やらいを見に行ってきた。

しばれる寒さの境内に人がわんさかわんさか。特に鬼が暴れているあたりは人口密度が高く、ダウンジャケットのモコモコおしくら饅頭のなかで、大人は何も見えずにいらつき、肩車された子供は泣きわめき、遠くから鬼の遠吠えが聞こえる。地獄の1丁目のよう。
そうこうする内に方相氏が鬼を追い払い、鬼は下手へ退場し、結界(ロープ)が解かれた。この茶番なヒーローショーが平安から伝わる宮中伝統行事なのかしら。
初めて見た鬼、黒髪がゴワゴワ生えていたのには恐怖を感じたが、パジャマのようなだぼだぼの服とパンツを身につけていて興ざめした。今後、フニフニ歌われようと鬼のパンツに畏敬の念を抱くことはあるまい。

近隣に住む同僚いわく、鬼の役は神社関係者ではなく町内会で決めるんだそうな。持ち回り制ではなく体格が良く声の大きな人が選ばれるとのこと。「鬼にふさわしい」と選ばれた人の心情はいかにや。大人って偉いと思う。

結界の解かれた境内で福くじと豆とお面を購入した。お面はかなり素敵なので4月まで飾るつもりだ。