ハの字の呪縛

週末に白馬・八方尾根に春スキーに行ってきた。


スキー歴も30年となりそれなりに楽しめるもののボーゲン止まりの我と、成人後ソルトレイクで華々しいスキーデビューを飾ったものの基本がわからない夫。二人でスキー初級教室にすがることにした。

いやはや、教えてもらうと色々わかって面白い。手の使い方、足の使い方、膝の使い方。夫はすぐに上達してパラレル界の住人となったが、私はいつまでもハの字街にたたずんでいた。


先生も「うーん、技術的には問題ないのに、なんでそろわないのかね〜。気持ちの問題じゃないの?まぁこの傾斜でハの字で行けるんだからいいでしょう」とさじを投げる始末。
そう言われれば確かに、小学校のスキーの授業で徹底的にハの字について叩きこまれたような。ちょっとまっすぐになると、「ハの字!」といさめられた記憶がよみがえる。ハの字洗脳である。
今でも「なぜボーゲンよりパラレルがいいのか」と根本的に疑問をいただいているあたり、ハの字至上主義が抜けないのであった。
ちなみにその質問に対する先生の答えは「やればわかる」。 そんなわけでカーブのたびに「ハの字じゃなくていいよ」とやさしく足に語りかける。とても面倒くさいが洗脳がとけるまで続けてみよう。