桂三枝改め文枝襲名披露公演

文枝さんの襲名披露に2日連続で繁昌亭へ。

じっと座っているのは苦手だけど、繁昌亭は高座が近いため噺家の表情やシグサがよく見えていい。
特に2日目千秋楽は、聞きたかった名作古典から三枝さんお家芸創作落語まで、てんこ盛りだった。

桂阿か枝 「子ほめ」
桂文三  「四人癖」
桂春之輔 「皿屋敷
桂朝太郎  マジカル落語
桂枝三郎 「地獄八景亡者戯」
桂ざこば 「鉄砲勇助」
中入
口上
桂米團治 「淀の鯉」
笑福亭松枝「紀州
桂文枝  「赤とんぼ」

ざこばさんはいつぞやの高座と枕・ネタともに同じだったけど、話し方も間のとり方も、どこまで本気なんだか危うくて目が離せない。一方で文枝さんは枕もネタも最後のあいさつも、2日間で全く異なるものを用意するという優等生ぶり。ネタもなんともあとをひく。ネタのなかに出てきた「水島、日本に帰ろう」というセリフや、歌う前に「ドレミドレミ」と喉をならす仕草は、すでに我が日々にとけこんで、独り言となってしまった。どうしてくれよう。

繁昌亭の後は梅田サンケイホールブリーゼの「米朝米寿展」へ、米朝アンドロイドを見てきた。
動きのぎこちなさや肌ののっぺり具合は、アンドロイド感が否めないものの、眼が動くと生き物に見えるから不思議。米朝アンドロイドの高座もかっつり面白かった。
好きになるとやってみたくなるのが人のさが。繁昌亭の「落語入門講座」に応募しようか迷っている。