14日間十勝ステイ

十勝・中札内村にしばし滞在した。

農場バイトでも、とヤムヤムのつてで小畑農園でお手伝いさせてもらう。
小畑農園は自然栽培をしていて、雑草も虫も作物も仲良くしているそうな。ときくと理想郷のようだが、実際の見た目は、草がぼうぼう「荒れ地」のようで、十勝平野の畑のなかで異彩を放っていた。
作業は宝探しのよう。雑草の下のじゃがいもを収穫したり、意図せずみのった人参をさがしたり、うっかりカブをふんづけたり、行く手を草にはばまれて迷子になったり。げらげら笑って面白おかしい。いただいた野菜がまたうまい。

その一方で、十勝で一般的な「広大で整然とした畑」にて頑張る農業機械にも、車窓から眺めているうちに惹かれていく。色も素敵だし格好いい。収穫シーズンとあって、ライトをつけて夜まで働いていた。

巨大なカニのようなこの農業機械はポテトハーベスタ。ぐるぐるしたものがジャガイモエスカレーター、これで上がってきた収穫芋はカニ口のようなコンベヤで送られて、ほろの中の人に手作業で選別される。

かつて帯広畜産大学 獣医学部を受験するも別の大学の農学部に入り、農場実習で農業機械に乗ったりしていたが、そんな受験/学生時代を伏線となすような14日間であった。伊丹に戻ってからも、大人買いしたshiku社小型模型(1:50)をニヤニヤ眺めたり、自然栽培できそうな空き地をさがしたりしている。
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