落語ことはじめ

坊さんがお説教をわかりやすくするため、笑いをちょいと盛りこんだのが落語のはじまりだそう。ところは京都の誓願寺、坊さんは「策伝(さくでん)上人」。策伝忌に行われる落語奉納会はプロの噺家がくるのに無料と聞きつけ、7日さっそく京都へかけつける。
この落語奉納会、江戸落語上方落語どっちも聞ける珍しい会だった。初めて聞いた江戸落語話し言葉のなんとかわいらしいこと! 語尾に「よ〜」とつくからか?「やだよ、お前さん」なんて言われると、たまりません。

そのときの噺家が数人出演するというので、10日、大阪の繁昌亭「福岡県人会」にもかけつける。
博多弁の落語も新鮮だった。でも何より「博多にわか」が謎めいていた。なんですか、あれ。奇妙な面をつけて洒落を言ったり踊ったり。お座敷芸のようなゆるさと西の奇天烈さに、今何時代なのか、ここがどこかわからなくなり、時空に酔ってお腹を下してしまった。

そんなこんなで落語が落語を呼んで繁昌亭の落語入門講座に通いはじめた。最初の課題は小咄「くちなし」。上方の言葉が難しい。金沢弁やったらいいげんけど。