食べたいものリスト

だんなはんがA型の急性肝炎で入院した。

発熱してから5日目、あまりにしんどいので総合病院で血液検査した結果、肝臓にまつわる全ての数値が医師がびびるほどの値であったため、即入院となった。たとえば、肝細胞の破壊の度合いが分かる逸脱酵素GOT値が7800(上限値30)だったり、肝機能の働きが30%だったり。めちゃくちゃ過ぎてピンとこないのが素人の幸せか。

ひたすら安静にする治療で、入院して4日目には数値が落ち着いてきた。それでも吐き気がひどくて、しばらくはフルーツしか食べられず、「毎食戦いのようだ」とお粥に挑んでは黒星を重ねていた。点滴があるので栄養的には問題ないけど、北海道でご飯を3杯も食べていた頃との落差がひどい。

今ではもう少し数値が落ち着いて、黄疸のため顔や目は怪しく黄色いが、軟飯を食べるくらい元気になった。そして暇な日中は「食べたいものリスト」をつけるているそうな。リストには「餃子、ラーメン、ステーキ、赤飯」と昭和の小学生が好むような勇ましい料理群が並ぶ。「お寿司とかさっぱり系じゃなくて〜味が濃くて〜」と力説する姿を見ると、復活も近い気がする。

ところで、A型肝炎ウィルスは経口感染。日々同じものを同じ食器で食べていたので、私も潜伏期間かもしれない。最近食べたいものがなくなり豆腐ばかり食しているけど、よもや。健康保険に入っていないのでスリリングだ。